6.ロルフィングと「テンセグリティ」

 

固い骨から、ぶら下がる筋肉

 

伝統的な生体力学では、人体を連続した圧縮構造と見なしてきました。

例えるなら、、骨が上下に重なってできた柱から筋肉がぶら下がっていて、それがクレーンのケーブルのように、周りにある骨を引っ張って動かす、というモデルです。

テントのモデル

 

一方、現在のアメリカの手技療法では、テントを1つのモデルとして考えるようになってきました。

テントは、主にポール(棒)とシート(布)・ロープの2つでできています。ポールがテント内の空間を確保し、シートとロープが多方向からポールを引っ張り合うことで、ポールの位置を決めています。

引っ張り合いで安定している、人体

 

人体のテンセグリティモデル人体も同様に、全身に点在する骨を、全身の柔組織が引っ張ることで、その形を維持しています。

より正確に言うと、人の身体が今あるように一定のまとまりをもっていられるのは、柔組織(筋肉、筋膜、靱帯、腱など)が、骨、内臓の位置を保っているからなのです。

(左が人体のテンセグリティモデルです。画像をクリックすると、拡大します。)
    © T. Flemons 2005 
    www.intensiondesigns.com

テンセグリティ

 

この、不連続な圧力と連続した張力のみで安定している構造を、「テンセグリティ」と呼びます。テンセグリティは、建築家バックミンスター・フラーと彫刻家ケネス・スネルソンにより構築された概念です。