1.ロルフィング(Rolfing®)とは
2.姿勢が変わる 「10シリーズ」
3.動作が変わる 「ロルフムーブメント」
4.セッションの進め方
5.ロルフィングと 「筋膜」
6.ロルフィングと 「テンセグリティ」
7.ロルフィングと 「コアからの動き」

 

ロルフィング ロゴ

1.ロルフィング(Rolfing®)とは

 ロルフィングとは
 ロルフィングは、「無理のない姿勢で、楽に動ける身体」を目指す
 からだの形を作るのは、やわらかいものの引っ張り合い

ロルフィングの3つのアプローチ

 1)ロルフィングは、引っ張り合いのバランスを取る
 2)自分の身体への意識を高める
 3)働き過ぎの筋肉を休め、眠っている筋肉を起こす

 

 

 

1.ロルフィング(Rolfing®)とは

 

ロルフィングとは

 

例えば腰痛のあるクライアントさんに対して、ロルフィングでは、単に腰痛を取り除くことを目的とするのではなく、腰痛を起こし、またそれを維持させている体の使い方を変えていきます。

 

それによって、症状のより根本的で持続的な改善が得られると考えます。 体の一部である腰のみに負担のかかるような姿勢・動作から、身体の中心に一本の軸が通ったなめらかでしなやかな姿勢・動作へと10回のセッション10シリーズで無理なく無駄なく整えていきます


ロルフィングは、「無理のない姿勢で、楽に動ける身体」を目指す

 

ロルフィング創始者 アイダ・P・ロルフロルフィングは、アメリカの生化学者アイダ・P・ロルフ博士(1896-1979)によって、創始されました。

(ロルフィング創始者 アイダ・P・ロルフ)

 

 

 

 

 

無理のない姿勢で、楽に動く

当時、手で働きかける他の療法の多くは、全身の不調を1つ1つの症状に分類し、それらを個別に解消することを目指しました。一方、ロルフ博士は、人間の身体という複雑な構造全体のまとまりを改善しようとしました。
簡単に言えば、全身が調和した身体、つまり重力に対して1番無理のない姿勢で、最も楽に動ける身体を取り戻そうとしたのです。→セッションの進め方

 

身体全体のなめらかな連携を重視するロルフィングでは、私たちの身体は「ばらばらの部品を組み立てて作った機械である」とは考えません。
本来、人の身体は「常に変化し続ける環境に対して、全体としてスムーズに適応しようとする」ものとして捉えています。

 

さらにロルフィングでは、私たちの身体がどこまでその形を保ちつつ、またある時はどこまで環境に合わせて変化できるかということは、どれだけ私たちが肉体的・精神的に健康か、どれくらい感情が豊かに表現できるのかを意味すると考えます。

からだの形を作るのは、やわらかいものの引っ張り合い

 

骨の矯正で、姿勢が良くなる?

姿勢の矯正というと、「骨どうしの位置関係を整えることだ」と思われるでしょう。

しかしロルフ博士は、正しい姿勢を無理なく、リラックスした状態で持続させるためには、骨の位置を整えるだけでは不十分だと考えました。

 

骨だけでは、安定しない

それはなぜでしょうか。

学校の理科室にあった、骨格模型を思い出してみてください。
ちょっと触っただけで、全部がぐらぐら揺れましたね。

 

引っ張り合いで、姿勢が決まる

骨と骨とがお互いにどんな位置関係にあるのかは、骨だけで決まるわけではありません。

引っ張り合いのモデルそのように不安定な骨格を安定させているのは、固い骨ではなく、柔らかい組織(以下、※柔組織)です

いろいろな長さ・太さのゴムが、全身にある骨をあちこちから引っ張っていて、その引っ張り合いが全体としてつり合って安定している、と想像してもらえれば分かりやすいと思います。
(左が人体の引っ張り合いのモデルです。画像をクリックすると、拡大します。)
      © T. Flemons 2005 
     www.intensiondesigns.com

※柔組織は主に、筋肉、筋膜、靱帯、腱などです。 →テンセグリティ

1)ロルフィングは、引っ張り合いのバランスを取る

 

ロルフィングでは、この全身の引っ張り合いのバランスをとることによって、骨の位置を整え、無理のない姿勢・楽な動作に近づけていきます


具体的には、手や肘を使って、柔軟性を失ったり、硬くよじれてしまった柔組織のうち、特に筋膜を優しく押し伸ばしていきます。
この時触れているのは身体の一部ですが、ロルファー(ロルフィングの施術者)はそれが全身にどのように作用するのかに常に注意を払っています。
セッションの進め方テンセグリティ

 

ロルフィングの実際のセッションでは、それ以外に主に次の2つに働きかけます。

 

2)身体についての思いこみを見直す

 

誰もが無意識に持っている、「こんな姿勢・動作が、自分らしい、あるいは理想」というパターンに気づくきっかけを作っていきます。


多くの人は、無意識の中にある固定化した姿勢や動作のパターンに縛られており、痛みを感じるということがなければ、日常生活で自分のパターンに目を向けることはほとんどありません。

 

セッションでは、自分の無自覚な身体パターンに気づきより自然で自由な姿勢や動作が定着するように促していきます。 →セッションの進め方

3)働き過ぎの筋肉を休め、眠っている筋肉を起こす

 

使われすぎて疲労している筋肉(スリーブ、アウターマッスル)と、使われずに眠っている筋肉(コア、インナーマッスル)の、機能的なバランスを取っていきます。


過剰に働いていた筋肉が楽になっても、それまでのように特定の筋肉だけに負担がかかるような身体の使い方を続けていれば、また元に戻ってしまいます。

そこで、特に本来働くべきなのに眠ってしまっている深部(コア、インナー)の筋肉を、動きに参加させる感覚を育てていきます。 →コアからの動き

 
これら3つのアプローチにより、ばらばらだった身体が1つにまとまり、全体として調和が取れていきます。