1.ロルフィング全般について
Q1:ロルフィングは、慢性痛に効果はありますか?
Q2:ロルフィングで痛みはありますか?
Q3:ロルフィングを受けているときは、どんな感覚ですか?
Q4:ロルフィングの効果は持続しますか?
Q5:ロルフィングを受けた後、何か注意することはありますか?

 

2.10シリーズについて
Q1:10シリーズは、必ず10回全て受けなければいけないのですか?
Q2:10シリーズはどのくらい間隔を開けて受ければいいのですか?
Q3:10シリーズを受け終えた後で、また元の身体に戻ったりしませんか?
Q4:10シリーズを受け終えた後は、もうロルフィングを受ける必要はないのですか?

 

 

 

1.ロルフィング全般について

 

Q1:ロルフィングは慢性痛に効果はありますか?

 

慢性的な痛みから解放されたいと願う方は多いです。明確に医学的な原因を特定できない痛みを訴えることもしばしばです。


それに対してロルファー(ロルフィングの施術者)は、痛みのある特定の部位だけに注目するのではなく、その背景となる身体全体のバランスを重視し、それをより高いレベルに引き上げることを目標とします。

逆にその結果、慢性的だった不快な症状が改善されたり、消えてしまったり、ということがたびたび起こります。

Q2:ロルフィングで痛みはありますか?

 

こう聞いて、「そんなに効果的なら、きっととても痛いんでしょう?」と不安に思われるかもしれません。 実際、ロルフィングで痛みを伴うということは、かつてロルファーの常識でした。

 

しかし現在では、痛みを感じさせるようなロルフィングの手技は必ずしも必要ではない、という認識が一般化しています。クライアントがロルフィングのセッションの主導権を持っており、それが尊重されるべきだと考えられるようになっています。


ロルフィングでは、「できるだけ痛みを我慢した方が、よりよい結果が得られる」とは考えません。

 

ただ、痛みの感じ方に個人差があるのも事実です。もしロルフィングを受けていて、不快な痛みを感じたら、その時は遠慮無くお伝えください。
ロルファーも、常に「クライアントが何を感じているか」に注意を払いながら、セッションを行っています。

Q3:ロルフィングを受けているときは、どんな感覚ですか?

 

多くの方がほとんどの場合に、強く押し込まれたり表面をなでられるのではなく、「心地よく押し伸ばされ、広がり、緩んでいく」と感じるようです。

 

まれに多少の痛みを感じることもありますが、通常は「痛(いた)気持ちいい」範囲です。鋭い痛みや、我慢できないような痛みを感じることはありません。
ロルフィングの痛みに関しては、上の「Q2:ロルフィングで痛みはありますか?」をご覧ください。

Q4:ロルフィングの効果は持続しますか?


ロルフィングの効果は、セッションを終えた後も持続するだけでなく、さらに向上することが期待されます。 その主な理由として、次の2つが考えられると思います。


1)セッションの組み立ての観点から
毎回のセッションでは、クライアントの個別のニーズを踏まえた上で、クライアントが受け入れられる変化の範囲を見極めて施術し、次回のセッションまで快適に生活できるように組み立てます。
また一度10シリーズを受け終えた後では、その変化は半年から1年続くと言われています。

 

2)「身体への意識(body awareness)」の観点から
「身体への気づき、身体への意識(body awareness)」の高まりによります。自分の身体を内側からモニターする感覚、と言うと、分かりやすいかもしれません。


通常痛みや歪みのある部分は、そこがどんな状態か、どうやって動いているかなど、いくら注意を向けても感じにくくなっています。しかし全身のバランスが整って、痛みや歪みが解消されると、単純に不快かそうでないかだけでなく、快適か、どのように自分が動いているか、などを感じられるようになってきます。 そうすれば今まで気にならなかったアンバランスな姿勢や動作が不快に感じられるようになり、自然とそれらを避けるようになります。


いつも痛みのあった今までの身体が絶対的な自分ではなく、あくまでも相対的な身体の1つの選択肢だと、身体で理解できるようになります。

Q5:ロルフィングを受けた後、何か注意することはありますか?

 

ロルフィングを受けた後は、「まだ固まっていないセメントのような身体」だと言われます。これは、筋膜が伸ばされて柔らかくなったものの、まだその変化が安定していないことを表しています。

 

したがって、ロルフィングを受けた当日は、身体に極端に負担をかけるような運動をできるだけ控えてください。普段身体を動かす機会の多い方は、違いを実感するために、ロルフィングを受けたその日にいつもと同じようにスポーツやトレーニングなどをしたくなるようですが、歩くなどの軽い運動の中で、繊細に変化を感じていただくのが望ましいです。

 

また、当日はできるだけ多く水分を取るようにしてください。硬かった組織が柔らかくなる過程では、多くの水分を吸収します。さらに、硬く代謝の悪かった組織から疲労物質が排出され、その血中濃度が高まるので、体外への排出を促進するという意味でも、身体は水分を必要としています。
同じ理由で、アルコールやコーヒー・紅茶のような利尿作用のある飲み物もできれば避けてください。

 

最後に、特に当日は、できるだけ十分に休息を取るように心がけてください。多くの場合、疲労を感じやすくなります。

 

2.10シリーズについて

 

Q1:10シリーズは、必ず10回全て受けなければいけないのですか?

 

必ず10回全てを受けなければいけないという訳ではありません。ただ中断するのに適したタイミングがあります。1回目を終えた後、3回目を終えた後の2つです。

 

10回通して受けるかどうか迷っている方は、まずセッション1だけ試していただくことができます。10シリーズは通常10回セットで行われますが、1回目のセッションしか受けなかったとしても、変化を感じていただくことは可能でしょう。

 

また個人的には、まず表層のセッションであるセッション3までを受けることをおすすめします。そうすることで、身体の表層のバランスが整い、ロルフィングで特徴的に起こる変化のいくつかを体験することができるからです。
その後で、引き続き残りのセッションを受けるかどうか検討していただくのがいいと思います。

Q2:10シリーズはどのくらい間隔を開けて受ければいいのですか?

 

1週間に1回から、2週間に1回程度のペースをお勧めします。ただ、その時の体調やスケジュールに応じて変更できますので、ご相談ください。

ただもしセッションの間で長く期間を空ける必要があれば、セッション3、セッション7それぞれの後が望ましいと言われています。
時間を空けない方が望ましいのは、セッション4とセッション5の間です。できたら1週間を越えないのが理想的です。

Q3:10シリーズを受け終えた後で、また元の身体に戻ったりしませんか?

 

この質問に対して、ロルフィングの創始者であるアイダ・ロルフはこう答えたそうです。

「ロルフィングを受ける前のあなたの身体を、フォードの自動車だとしましょう。そうするとロルフィングを受けた終えた後のあなたは、ジャガーの自動車です。ジャガーの自動車は、パンクしたり、整備が必要になったり、塗装を塗り直したりするかもしれません。しかし、ジャガーはフォードになることはないのです。」

 

身体は、いつも効率のいい姿勢・動作を無意識に探しています。ロルフィングによって、癖になっていた姿勢・動作よりもっと効率のいいものがあると知ると、身体は古い癖を捨て、効率のいい方を選びます。そして何度も繰り返すうちに、ロルフィングを終えた後もどんどん定着していき、新しい「癖」になっていきます。

 

しかしその後でも、身体は別の非効率な姿勢・動作を強いられることがあります。例えば、事故で怪我をしたり、強いストレスにさらされたりした場合です。ただそれはジャガーがパンクをしたようなもので、フォードに戻るわけではありません。
その場合には、パンク直しにあたる調整のセッション、「ポスト10シリーズ」をおすすめします。

Q4:10シリーズを受け終えた後は、もうロルフィングを受ける必要はないのですか?

 

10シリーズ終了後は身体全体のバランスがとれていますが、このバランスは持続するのものであり、またそこからさらに新しい変化が起こる状態になっています。ロルフィングでは、「10回のセッションを終えた後も、11、12回目のセッションを日常生活の中でクライアントが一人で行っていく」とも言います。

 

このように、効果は持続し、さらに向上もするのですが、日常生活の中でしばしば整った身体もバランスを崩すことがあるので、調整が必要だと感じ時にロルフィングを受けることをおすすめします。

 

10シリーズを終えた方の多くは、メンテナンスのために半年から1年の間に1回程度ロルフィング(ポスト10シリーズ)を受けているようです。